告白

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携帯のボタンを慣れた手つきで押す。 (小説読んでくれてありがとうございます☆どうぞこれからもよろしくお願いします♪) 俺はモバゲーというサイトに自分で小説を書いている。 「よし、小説を読んでくれた人が増えてる」 俺は嬉しくて携帯を見ながら微笑む。 「大地、何してんの? 携帯を見ながらニヤニヤして」 驚いて後ろを向く。 そこには怪しそうな人を見る目があった。 「うっ、うるさいな! 紗季(さき)には関係ないことだよ」 俺と紗季は幼なじみで同じ高校、同じクラスといういつも傍にいる存在だ。 そして俺の……。 「ちょっと、教えてくれてもいいでしょ!変なやつを見てないんだったらねぇ」 「変なやつなんか見るかよ。てか、変なんやつってなんだよ」 その言葉に紗季はちょっと顔を赤くしながら、俺が持っている携帯に手を伸ばす。 「そんなのはどうでもいいの!ちょっと見せてよ」 携帯を直そうとする手よりも紗季の手が速かった。
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