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Beautiful Days#7-1
ボクと彼女の逢瀬。
いつものところで、いつものように。
いつもの図書館で、いつものようにひたすら本を読む。
きっと、普通の恋人同士なら、ふたりでべったりしていそうな感じがするけれど、ボクと彼女は本気で本を読む。
彼女はいつものノートにメモを取りながら。
ボクもいつものノートにメモを取りながら。
集中して本を読み、勉強する。
ボクも彼女も本当に適当な区切りがつくまでお互いがいることすら、考えない。
そんなボクと彼女の逢瀬。
今日はふたりで図書館に来ていた。
『今日も』と言った方が正しいかもしれない。ボクと彼女は遊びに行ってもふたりしてお金はそんなに多くは無い。お金のかけらない。それでいて、ふたりにとって有意義な場所が、図書館だった。ボクと彼女が来ている図書館は、三階ぶち抜きの埋蔵量で、正直、ふたりにはお宝の山でもある。
図書館に来る時は、彼女が家から麦茶を水筒に入れてきてくれるので、軽く休憩をとる時は、ふたりで麦茶を飲む。飲んで落ち着くとまた、本の虫になる。
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