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そんなマーイをもはやなす術なく、ただただ見ている男二人。
不意に、マーイが二人の方を向く。
「こうしちゃいられないわ。
クック!えっと…ウェイ、さん?だったよね。二人とも、出発よ!!」
やる気に燃えながら、彼女はガッツポーズをしている。
名前を呼ばれたクックは、やれやれとため息をつきながら、しかしどこか楽しげである。
「あーあ。やっぱし僕もかぁ。」
未だに信じられないという顔のウェイも口を開く。
「本気なんですか…?」
そんな二人に、マーイは元気よく言う。
「美味しいドラゴンが私を待ってるの!
さ、行くわよ!!」
こうして、ドラゴンを倒す……
ではなく、ドラゴンを食べるというマーイの冒険が始まった。
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