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『めばえ』
今日ゎ天気が良いので憂鬱です。だって今日の体育は持久走…絶対完走する自信なんてこれっぽっちもなぃんです。
運動の好きな女の子を横目に体育座りで自分の順番が来るのを待ちながら、りんは頭をかかえた。
「次ッ!」
きちゃった…どうしよぉ。
スタート地点に着くと笛がなった。皆一斉に走りだし、あっという間にりんは周回遅れになってしまった。
やっぱりみんな速いです。それに…胸くるしぃ。
背が低い割りにぁる胸が走るリズムに合わせ"ゆさゆさ"と揺れ、それがりんの負担となっていた。
もぅくるしぃ…みんな次々に完走してるし。はぁはぁ…。
ほとんどの生徒が完走してしまった中りんは泣きそうになりながら走った。
すると
「最後まで一緒に走ってぁげるから、泣かない。わかった?」
クラスで一番か二番目に足の速い"さき"がそぅ言って近付いてきた。
えっ…さきさんが何で?
「いぃですッ悪いですから」
そぅ言ぅと"さき"はりんの手をつかんだ。
「気になるヤツを応援しちゃイケない?」
その言葉を聞いてりんは黙ってゴールまで走った。
とりぁえず泣いた。
さきに頭を"よしよし"と撫でられ、りんは顔を赤らめ恥ずかしそぅにうつむいた。
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