120円のジュース

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ドアの前には、 綺麗な女の人が立っていた。     赤みがかかった 肩ぐらいまで長い髪が 風に揺られていた。     「あの~どなたですか?」   俺は、右手にシーフードを 持ったまま質問した。       「申し遅れました。 私は、広瀬 蘭(ヒロセ ラン) と申します」   彼女は、丁寧にお辞儀をした。       俺もつられてお辞儀をした。   「えっと~「付き合って下さい」     俺が声をかけた途端 彼女は、再び頭を下げた。     「え…ちょっと待って下さい。 いきなりなんですか?」       「彼女… 欲しかったんですよね?」       確かに彼女、欲しかったよ?   だからって何で こんな急展開?     俺は 頭の中で状況を整理した。
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