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私達は現在、気の抜けたように、床にぐったりと座り込んでいる。
……私の心臓は、大きくバクバクと鼓動していた。
あんな恐ろしい目にあったのである。
当然と言えば当然だろう。
その為、しばらく動く気にはなれなかった。
とりあえず、ゲーム画面に目をやる。
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退助はスキルチップを発動させた!
クラッシャー発動!
激しく地面は崩壊する。
地割れより、土の機械魔人が出現。
さまよう影は、魔人により、何度も噛み砕かれる!
【1200】ダメージ!
【420】ダメージ!
【1422】ダメージ!
【2000】ダメージ!
………体力ゲージ0
さまよう影は倒れた!
さまよう影
【0000/3800】
鍵のありか・ヒント入手
《2 不気味 アイテム 見 置》
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先程の戦闘結果だ。
「……勝ったんだな、僕らは」
朝霧さんも、自分のゲーム機で、結果を確かめていた。
「……はい。あとは鍵を手に入れて、クリアするだけですね」
私は、ゲーム画面の一番下の、鍵のありか・ヒントと書かれている部分を見つめた。
《2 不気味 アイテム 見 置》
そこには、こう表示されている。
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