284522人が本棚に入れています
本棚に追加
/689ページ
「なんだこりゃ。
2つの不気味なアイテムを、見つけて置く……とかか?」
朝霧さんが隣でそう言いながら、首を傾ける。
《2 不気味 アイテム 見 置》
確かにそのまま、読もうとすれば、そう言う感じになるだろう。
だが……
「朝霧さん、不気味なアイテムって何を想像しますか?」
朝霧さんは少し考え込む動作。
そしてゆっくりと口を開けた。
「……そうだな。
今なら、あの仮面とか…?」
「……ですよね」
私もそう思う。
もし不気味なアイテムが、あの仮面を意味するとすれば……。
《置》は、置いてある。
《見》は、見る。
《仮面が置いてある場所を見る》
こう、とる事ができないか?
では最後に《2》
……ならこの数字は?
「……仮面が置いてあった場所を、2度見る。
このヒントの意味は、これじゃないでしょうか?」
私は予想を口に出した。
「……!!
な、成程、そうか!」
朝霧さんは納得した表情。
私は立ち上がり、服についた埃を払い落とした。
「朝霧さん、行きましょう」
最初のコメントを投稿しよう!