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「なんだこりゃ。 2つの不気味なアイテムを、見つけて置く……とかか?」 朝霧さんが隣でそう言いながら、首を傾ける。 《2 不気味 アイテム 見 置》 確かにそのまま、読もうとすれば、そう言う感じになるだろう。 だが…… 「朝霧さん、不気味なアイテムって何を想像しますか?」 朝霧さんは少し考え込む動作。 そしてゆっくりと口を開けた。 「……そうだな。 今なら、あの仮面とか…?」 「……ですよね」 私もそう思う。 もし不気味なアイテムが、あの仮面を意味するとすれば……。 《置》は、置いてある。 《見》は、見る。 《仮面が置いてある場所を見る》 こう、とる事ができないか? では最後に《2》 ……ならこの数字は? 「……仮面が置いてあった場所を、2度見る。 このヒントの意味は、これじゃないでしょうか?」 私は予想を口に出した。 「……!! な、成程、そうか!」 朝霧さんは納得した表情。 私は立ち上がり、服についた埃を払い落とした。 「朝霧さん、行きましょう」
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