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「チリリリン チリリリン…
チリリリン…」
午前6時
五時半にかけた目覚まし時計のスヌーズ機能で 雪乃の目覚ましは何度となく鳴り響く。
「雪乃~雪乃~ まだ起きなくて平気なの~?」
階段の下から 雪乃の母 幸恵の声が響く。
雪乃の部屋は階段を登り右側にある。
「ん~…………」
「えっ? やだ 6時じゃん!」
慌てて布団をけ飛ばし 階段を掛け降り洗面所に向かう。
「お母さん 何で起こしてくれないのよ~ 朝練あるっていったじゃん」
「起こしたわよ~ でも 起きないから~ パンは自分で焼いてね
後 ロンの餌お願いね。 じゃ 先に出かけるわね」
幸恵は雪乃の文句も聞く耳を持たずに
玄関の扉をしめた。
「も~お母さん マイペースすぎるよ~」
雪乃は顔を洗い
母親に似た ストレートで黒い髪の毛を後ろでしばりポニーテールにした。
「はい 出来上がりと!」
雪乃は台所に用意してある パンをオーブンにいれ カップスープに お湯を注いだ。
とりあえず 朝の一時を味わい雪乃…
「ふぅ… ごちそうさま~」
「あっ いけないっ!
遅刻しちゃうよ~!」
自分が寝坊してる事も忘れている。
マイペースなのは 母親譲り そっくりである。
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