12月18日(木)

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「チリリリン チリリリン… チリリリン…」 午前6時 五時半にかけた目覚まし時計のスヌーズ機能で 雪乃の目覚ましは何度となく鳴り響く。 「雪乃~雪乃~ まだ起きなくて平気なの~?」 階段の下から 雪乃の母 幸恵の声が響く。 雪乃の部屋は階段を登り右側にある。 「ん~…………」 「えっ? やだ 6時じゃん!」 慌てて布団をけ飛ばし 階段を掛け降り洗面所に向かう。 「お母さん 何で起こしてくれないのよ~ 朝練あるっていったじゃん」 「起こしたわよ~ でも 起きないから~ パンは自分で焼いてね 後 ロンの餌お願いね。 じゃ 先に出かけるわね」 幸恵は雪乃の文句も聞く耳を持たずに 玄関の扉をしめた。 「も~お母さん マイペースすぎるよ~」 雪乃は顔を洗い 母親に似た ストレートで黒い髪の毛を後ろでしばりポニーテールにした。 「はい 出来上がりと!」 雪乃は台所に用意してある パンをオーブンにいれ カップスープに お湯を注いだ。 とりあえず 朝の一時を味わい雪乃… 「ふぅ… ごちそうさま~」 「あっ いけないっ! 遅刻しちゃうよ~!」 自分が寝坊してる事も忘れている。 マイペースなのは 母親譲り そっくりである。
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