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彼女らに声をかけたのはグラン・ダラスカイ。
彼の隣にいるのはファルス・テーロイヤー。
グランはミネルア魔法学校の入学試験に一度落ちているため十六歳。
ファルスはミュラ、サラと同じく十五歳。
「今日、転校生が二人来るんだとよ。
そのうちのひとりはこのクラスだってさ」
「それほんと~!?
男の子?女の子?」
「えっと…確か男だったかと…」
「キャー!!
ハンサムな子だったらどうしよう~!?」
ファルスの言葉に舞い上がるサラ。
「サラ…
落ち着きなって…」
ミュラが呆れながらサラを止めにはいるが、彼女の耳には届かない。
「四年生…か…」
あの部屋で中年男と話をしていた少年が呟いた。
「そうよ」
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