驟雨(しゅうう)

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それから店に行って、こないだのメールのネタで何か話したのは覚えてる。 ただ、その日楽しかったのか悲しかったのは覚えていない。 その後、何の連絡もなく時が過ぎた。 私も連絡しなかった。 どうしてもあの時のメールが頭から離れなくて 気軽に何かを言える事が出来なくなった。 そして私の誕生日が過ぎた。 その時でさえ何もなくて、ホス○ブを見てたら 彼女の存在が明らかな感じでめちゃめちゃ落ち込んだのは覚えてる。 そりゃぁもうホストなんかやる気ないわ。 辞めるんだろうし。 どこまで行っても追いつけないこの距離がウンザリなはずなのに、突き放せない自分が嫌だった。 どうして空が良かったんだろう。 あの頃は夢中なものが他になかった。
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