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―霊都ゼロサイト
「なぁ………お前は本当にこれでいいのか?」
玉座に座っている少年は壁にもたれている少年に言った。
「ああ。これが俺に課せられた運命だ。」
少年は顔を伏せ淡々とした声で言った。
「そうか。
やはり旧神の力は消せないか。」
と玉座に座っていた少年は立ち上がって言い窓へと向かった。
空はまだ暗く、深淵な闇に包まれていた。
「ああ。だが、悔やむこともない。
これは、はるか昔にあったことから手にはいった力。
そして、母がくれたこの命、
俺は力とこの命を世界の為に使う。」
そう壁にもたれていた少年は言い出口へと向かった。
「旧神、いや鮮血の堕天使。力の使い方を誤るなよ。」
外を見ていた少年が呟くように言ったが、その頃にはもう一人の少年の姿は無かった………
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