「ごんべえと山のうさぎ」
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昔々、ある村にごんべえという若者が住んでいた。ごんべえはなまけ者だったので村のみんなに嫌われていた。畑仕事もろくにせず、人を手伝うこともなかった。 そんなごんべえも1度だけいいことをしたことがあった。ある満月の晩、近くの山が燃えかかっているのを偶然見つけたごんべえは、川から水を汲んできて人知れず火を消したのだった。このできごとは村の人々には知られなかったが、山の動物たちは知っていた。
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