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軽い破裂音が鉄を伝い脳髄に響いた。
聞いたのかわからない内に私はぱったりと動かなくなった。
こめかみにあてた冷たいモノは、火花を散らして高速に空気を切り裂いて進み、私に風穴を開けたのだ!
けれど何があったかは私自身よく分からない…一瞬で終わった。
私から液体が出てるのかとかは分からない。
ただ私は気が付けば真っ暗な中に居たのだ。
きっとこれが死なのだと、ぼんやり思った。
次の瞬間には「私」は誰なのかわからなくなっていた。
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