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「ほら見ろよ。月が赤いぜ」
そう言われた男は、車を路肩に停めて空を見上げた
朝から快晴だった空は今も、雲一つ無い夜空に、不気味な赤い色をした月だけが輝いていた
「何だ、あの赤い月は?あんなの初めてだ。何かの前触れか?」
そう言葉を返した男は、赤い月をジッと見つめていた時、身体に異変を感じた
それは、月から発する光に身体が包まれて行く、不思議な感覚だった
そして、次の瞬間
男の意識の中に見た事の無い映像が写し出された
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