序章

2/13
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「ほら見ろよ。月が赤いぜ」 そう言われた男は、車を路肩に停めて空を見上げた 朝から快晴だった空は今も、雲一つ無い夜空に、不気味な赤い色をした月だけが輝いていた 「何だ、あの赤い月は?あんなの初めてだ。何かの前触れか?」 そう言葉を返した男は、赤い月をジッと見つめていた時、身体に異変を感じた それは、月から発する光に身体が包まれて行く、不思議な感覚だった そして、次の瞬間 男の意識の中に見た事の無い映像が写し出された
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!