「雷」

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不意に、それを引き裂くように雷が轟いた。 びくり、とシエルの身体が跳ねた。 「怖いのか?」 「あ…び、びっくりしただけで…きゃっ!?」 ガラガラと酷く大きな音。 シエルは至極怯えた顔をして俺に抱き付いてきた。 触れてもいいのだろうか? 俺は少しためらいながらも、少女を抱き留め目をつぶった。 .
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