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「自意識過剰ってゆーかなんてゆーか・・・俺さ、自分が世界で一番かわいそうな人間だって思いこんでた。
毎日母さんと父さんの喧嘩が絶えなくて、それが嫌でイライラしてて・・・何で自分だけがこんな目に遭うんだって、ずっとそう思ってた。
だから八つ当たりでお前をイジメてたよ。
鉄平は・・・あの女の子供だったし。」
「・・・・・・。」
「だけど・・・何か馬鹿らしくなったんだよ。あの雨の日に、お前が傘貸してくれた時から。
俺の言動におおげさなくらい一喜一憂する鉄平見てたら、自分が恥ずかしくなってさ。
大したことなんもしてねぇのに、鉄平はスゲェ喜ぶし、感動してるし。
でもそれが・・・俺も嬉しかったんだよ。」
シュウの言いたいことが、いまいちピンと来ずに、僕は相変わらず頭に疑問符を浮かべる。
それも可笑しいように、シュウは小さく笑った。
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