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『痛ミ…感ジル…』
まだ感覚は失っていない
覚束ない足取りのままだけれど
己の意志が
立ち止まる事を拒絶する
『逃ゲタリシナイ…』
隠れる事は小さな頃から苦手だったんだ…
だから戦う事を覚えた
誰にも支配されないよう
誰かに護られる事を望まず
ただ強くなる事だけを望んだ…
高鳴る鼓動
震える指先
止まらないのは
脅えているからじゃない
苦痛に耐え
何かを代償に失えば
貴方に受けた恥辱を
いつか返せられるだけの強さを
得られる日がいつかは
私に訪れるはずだから…
『私ノ泣キ顔…醜イデショウ…？』
そう蔑んで今だけは悦んでいればいい…
偽りの涙に酔わせてあげる
いづれは隙を見て
此処から逃れてみせるから…
『イツマデモ貴方ノ玩具デナンカイラレナイ…』
『痛ミ…感ジル…？』
意識はまだ失っていない
徐々に感覚は麻痺しつつあるけれど
貴方に全てを
委ねる事を拒絶する
『愛シテナンカイナイ…』
何度も言わせないで
『私…、マゾじゃない』
苦痛に快楽は感じない…
だから飼い馴らす事などできないよ
誰にも支配されないよう
誰かに護られる事を望まず
ただ強くなる事だけを望んだ…
高鳴る鼓動
震える指先
止まらないのは
悶えているからじゃない
恥辱に耐え
貴方に従うフリをしていれば
貴方に奪われたられた自由を
いつか取り戻せられるだけの強さを
得られる日がいつかは
私に訪れるはずだから…
『心ダケハ譲ラナイ…、貴方ノ玩具ニナンカ…』
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