何か恵んでもらえるなら、とりあえず運を

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その日のおれの日常は、いたって普通のものだった。 いつも通りに起床し(六時に目覚ましが鳴ったが体を起こしたのは七時半)、高校へ行き(当然のように遅刻)、授業をサボり(既に間に合わずに一限も出ていなかったが)、いつも通りに下校する(下校時間が多少早い気がしないでもない)。 そんな平凡な日常が打破されたのは、いつも通りに我が家のポストを開けた時のことだ。 父の会社関連や、塾の勧誘など。それだけだったら適当に放り出して終わってしまうような物ばかり。 夢も希望もない。 そんなリアルをぶち壊したのは、一通の、異質な封筒。
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