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【大きな闇と小さな光】
いったい
いつから
歩いてたのだろう
新しい靴を履き
照りつける太陽の下
周りに目を向けることなく
私は足を止めず、ただひたすらに歩き続けた
ふと、足を止め周りを見渡してみた
新しい靴はひどく汚れ
照りつける太陽は雲に身を潜め
まるで異国の地にきたようで
孤独と不安が押し寄せる
雲の隙間から漏れる僅かな光をつかんでも
指の隙間から逃げていく
大きく息を吸い込んでみても
雨に打たれたアスファルトの臭いが鼻につく
降りしきる雨に負けず、私はもう一度歩き始めた
とにかくがむしゃらに歩き続けた
孤独と不安を振り払うように
このまま暗闇に包み込まれたくない
必ず僅かな光をつかんでみせる。。。
2007.6.19 Yama.T
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