プロローグ

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プロローグ

ボクは自分の名前を知らない。 生まれてきてから、ずっと知らない…。 でもそのことについて何も思わなかったし、特に名前を付けてもらおうとも思わなかった。 ボクと“この人”との間には、一つの言葉も必要でなかった。 不思議なことかもしれないけど、少なくともボクらの間には、その不思議な関係が成り立っていた。
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