お手軽サイドビジネスの巻

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それから、一時いつもの生活に戻った。 結局、もん君はタネを明かさぬまま、一ヶ月の月日が流れた… その一ヶ月の間、森ちゃん達と合コンが開催されたが…なんと森ちゃんはみっちょんの事を異性ではなくバイトの先輩としか見ておらず、実はピロシ君が気になっているとサプライズな告白を受けていた… もちろん、みっちょんの恋ははかなく散ったのだった。それからみっちょんは事ある事に、ピロシ君と対立していた… 何も知らないピロシ君にはいい迷惑だっただろう そんなある日の昼、もん君からメールが届いた 泰平一ヶ月経った! 出撃じゃ♪ 僕は胸を踊らせゲーセンに向かった。 「んじゃ、残高確認するぜ…」 ドキドキ… 「!!!」 じゅ…13万枚? 高橋さん…やり過ぎっす そう思ったが、怪しまれてはいけないと思い、平然とした態度で、一先ず5千枚のメダルをおろした。 「ここからやし…。」 そう言うと、カウンターから少し離れた所にある、メダル自販機横のスロット台に陣をとった。 そして…同い年ぐらいの奴がメダルを買いに来るのをスロットをしながら待っていた。 「来た!」 そう言うともん君は、メダルを買おうとする男に声をかけた。 「こんちわ。」 突然声をかけられ、ビビる男… 「何か?」 「ここのメダル高いよね?カップ一杯3千円ってありえんくね?」 「まぁ…でもどこでもそんくらいでしょ?」 「そうやけど…俺がカップ2杯3千円で売ってやろうか?もち店側には内緒で…」 「マジで?いいと?」 「毎度あり。また買ってよ。夕方ぐらいはここにおるし。声かけてよ。後、口固い奴にも俺らの事宣伝しとってくれる?」 「はい。わかりました。ありがとうございます。」 こんな感じで、客第1号がついたのだった。 その日の売り上げは、なんと夕方5時~10時までの5時間で……… 4万2千円! うまく行き過ぎてびっくりした。その金はみっちょんともん君と俺で山分けしたのだった。
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