夏の始まり

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ぅちはある専門学校に通うどこにでもおりそうな普通の②年生。 学校に通い、バイトも一生懸命入って、友達と毎日のよぅに遊び、大好きなドラムをしたりして、一日一日が充実していたあの時。今は悲しいコトなんてないと思ってたはずなのに…………。 一つだけ悩んでたコトがあった。 1番会えるはずの彼氏に会えんかったコトだ。 うちの彼氏は2007年から整備士として働いている真面目な人。 高校の時の先輩後輩という関係で、丁度④年前の夏に付き合いだした。 ②年間ほど彼が神戸にいたから遠距離だったが、月①単位で徳島に帰って来ていたのでそんなに寂しくなかった。 今はこっちに帰って来て仕事をしていて今に至るわけなのだが…………… こんな経験があるのにもかかわらず、 今のあたしは少しでも会えなければ1人で泣いたりして………… うちは弱ぃ。 いつも皆が近くにいてくれて寂しくないはずなのに。 子供っぽくてわがままで。 だからみんなの前では泣けなかった。 迷惑かけたくなかったから。 だから、あたしだけの秘密の場所で泣いてました。 ――…学校の屋上……… 青く澄み切った空と、ドアを開ければ涼しくて気持ちいぃ風がはいってくる。 そこに行けば悲しい気持ち、辛い気持ち、悔しい気持ちが空に吸い込まれて行くようにスッと飛んで行く。 屋上があたしは大好きで、誰にもこのことは話さなかった。
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