現実 1

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テレビゲームをしてる巧が、顔を俺の方に向けた。 「健一。誰から?」 「総司朗の妹から」 「へぇ。叶湖ちゃんか。今何処にいんだっけ?」 「さぁ?」 俺がソファーに座りながら答えると、巧の視線がきつくなった。 「お前。知らないのかよ」 「関係ないしな」 「健一」 巧がコントローラをカーペットへ叩きつけた。 「お前!少しおかしいぞ」 「そうか?」 「なんでそこまで三年で変われんだよ!」 別に変わったつもりはない。 変わったとしても それは大人になっただけだ   
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