待ちに待った練習

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待ちに待った練習

待ちに待った初練習の日が来た。日曜日AM8:00グランドイン。北洋学園一軍グランド。監督がやってきた。主将『礼!』部員『ちわーす!!』監督『今日から一年生が加わり新しいチームが始まる。俺は監督の山下だ。よろしく。俺は生ぬるい野球が嫌いだ。一番熱いやつを優先的にレギュラーにする。一年生合わせて105名を数えるうちのチームでレギュラーを取る事は楽ではないが、せいぜい頑張ってくれ。以上』主将『きおつけ!礼』部員『したー!!』貴人は思った。自分は場違いなところにいると。自分の学年には、中学で全国準優勝投手の北条や、強豪徳川シニアのエース蓮田、シニア全国優勝の栄道シニアの4番夏井がいる。初日から不安だらけだ。監督『一軍はアップを始めろ!一軍はバッティング、ノック、午後は紅白戦だ!二軍も同様!一年生はとりあえずタイヤつけてグランドの周り30周、ポール間30本を午前午後2回だ!』野球どころか運動部に入った事のない貴人にとっては、考えられなかった。汗だくになりながら頑張ったが、外周25周目で倒れて、気づいたら医務室だった。この調子で本当についていけるのか…そんな不安が残ってしまった
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