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たいしたことないのかな?
そう思った俺は、もう入院の事には触れず他愛もない話しをし、電話を切った。
それから数カ月後
携帯の着メロが鳴る。
ディスプレイには《カズミちゃん》
胸騒ぎがする。
「もしもし?なしたの?」
「愛チャン今どこにいるの?」
「今は自分の部屋だけど?」
「あのね…ひろみちゃんが…亡くなったの…」
「えっ…」
「これからお通夜なんだけど…」
「すぐいく。場所は?」
喪服など持っていなかったので、友人に借り、タクシーに乗り込む。
友人も今までの経緯は知っている奴だったので
「愛チャン、ひろみちゃんの子供もかわいそうだけど、変な考えをおこしたらダメだよ」
俺の性格を理解している友人が釘を刺す。
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