東方隠者暦

研究の合間に

今、私は赤毛の少女と掃除をしている。

ほこりが、のどに詰まったのか少女は何度もむせていた。

疲れた頭で、無理に行った結果、うっかり本棚２つとテーブル、実験器具をまとめて吹き飛ばしてしまい、私はそのままむきゅー、と倒れ、ついさっきまで気絶していた。

私も今まで長いこと魔法の研究に関わってきたが、あれは見たこともないような魔法だった。

案外、賢者の石の核心に迫った瞬間だったのかもしれない。