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茂達の姿が見えなくなったのを確認してから悠久の側に駆け寄った。
「悠久、大丈夫?」
悠久の頬を何度かペチペチと叩くが意識がない。
釘で打たれた、悠久の手のひらを外そうとするが無理だった。
「きゅ…救急車!!」
血がありえないほどしたたっていた。
何がなんだか分からないままに私は慌てながらも救急車を呼んだ。
「○○町の廃ビルの中です、釘抜きも持って来てください!!」
電話でそれだけ言うのが精一杯だった。
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