👣 ﾎﾗｰ👣👣 短縮本👣

アンタもクウカイ？

山歩きの好きなCさんは、
七月のはじめに、黒森山にのぼりました。

頂上で、お弁当を食べた後、帰りは行きの道と、全く違う道から帰りました。

その途中で霧が立ち込めて、みちを見失ってしまいました。

何時間も森をさ迷っている内に、日も落ちはじめて、辺りが暗くなっていました。

［困ったな、こうなったら野宿するしかないか・・・しかし食い物がないし・・・］
っと、立ち止まって、辺りを見渡すと・・・
小さな光が有ることにきずき､光の方へ少しずつ歩いていきました。

近くにいく内に、それは小さな小屋だと分かると、
走ってその小屋まで行きました。

しばらく息を整えてから、小屋の戸を［トントン］と叩きました。

暫くすると

［何方ですかな？］
っと、中から嗄れたｺｴが聞こえてきました。

老婆は戸を開けると、
［どうされた？こんな時間に、こんな山奥まで来て･・・］

Cさん［すいません。あの、道に迷ってしまったんですが、一晩だけ止めていただけないでしょうか？］

老婆［それはそれはお気の毒に、さぁ、どうぞ中にお上がりください。］

そう言うと、老婆は気付かれないように、Cさんを睨み付け、薄笑いをした。