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撮影は、１５時からのはず。
なのに、まだと言うか始まりそうな雰囲気がない。
この雑誌の編集長、時間に厳しいはずなのに…。
あたしが遅れたのは、２０分弱だから、とっくに準備できているはずじゃない？
そう思っていたら、愛美が教えてくれた。
｢今日、新人の子が入ってくるらしいんですよ～。でもその子まだ来てなくて、その子が来るまで撮影始めれないらしいですよ。｣
愛美、あたしの心読めたの?!
それより、あたしが遅れてなくても撮影は始まってなかったの？
｢何で新人の子待つの？｣
その子がいない間に、その子に関係ないのを撮ればいいじゃない。
｢なんか、その子。事務所で期待されているとかで、しかもその事務所がかなり大きいんですって。それで編集長たちは、逆らえないらしいですよ。｣
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