7060人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
Ryo's heart
朝練が終わって教室でゆっくりしてたら、裕也に呼ばれた。
もちろん、俺は意味がわからない。
だって、同じクラスなんだぜ!?呼び出す意味がわかんねぇ……
これが早姫だったらもっといいのに………
俺は溜め息をつきながら、裕也のところに向かう。
「何だよ、裕也………って、早姫!?」
「遼先輩~。1年Sクラスの教室教えて下さいぃ~」
早姫が目に涙を溜めて言う。
俺的にはチョーヤバイ。
てかこいつ、可愛すぎ。
「あー、なるほど。じゃ、教えてやるよ。行くよ。」
俺は照れ隠しで冷たく言ったが、よほど、散々な目にあったのか、
早姫の顔が明るくなる。
「はいっ!!」
喜びすぎだろ
俺は無理矢理話題を変える。
「早姫は頭がいいんだな。」
「そうなんですよっ!本当、取り柄と言ったら、勉強かサッカーで………」
いや、普通自分が頭いいなんて言わないからっ!
つーか……
「へぇー。早姫はサッカー出来るんだ。」
「はい、もうサッカー大好きで!でも、するより見る方が好きなんですよね。」
「なるほどな。だからマネージャーになったって訳か。」
と、俺が言うと
「その通りですっ!」
早姫は嬉しそうに喋る。
そのとき、Sクラスに着いた。
「はい。ここがSクラス。」
「あ、ありがとうございましたー!」
「どういたしまして。」
俺は顔が赤いのに気付いて、それが早姫にバレないように早足で教室に帰る。
最初のコメントを投稿しよう!