第一章

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「何だよ、裕也………って、早姫!?」 「遼先輩~。1年Sクラスの教室教えて下さいぃ~」 遼は裕也を見て分かったようだ。 「あー、なるほど。じゃ、教えてやるよ。行くよ。」 と、言うと、早姫の顔が明るくなる。 「はいっ!!」 (……これは散々な目にあったな。) 「早姫は頭がいいんだな。」 「そうなんですよ~本当、取り柄と言ったら、勉強かサッカーで………」 普通、自分で頭いいなんて言わないんだけど。 「へぇ。早姫はサッカー出来るんだ。」 「はい、もうサッカー大好きで! でも、するより見る方が好きなんですよね。」 「なるほどね。だからマネージャーになったって訳か。」 「その通りですっ!」 早姫は嬉しそうに喋る。 すると、Sクラスに着いた。 「はい、ここがSクラス。」 「あ、ありがとうございましたー!」 「どういたしまして。」 そう言って遼は自分の教室に戻っていった。
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