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「ほんっとさーコキ使いすぎだよね」
ランチタイムに秋葉が愚痴る。
『本当大変そうだねー。秋葉の部署は。少し痩せたんじゃない？ ま、ダイエットも出来て一石二鳥じゃん』
また沙織のポジティブシンキングだ。
「もうちょっと心配してよねー。最近さぁ、昨日の記憶無くって」
『それヤバくない？ 勢いいいのはいいけど、仕事に力入れすぎだよ。所詮会社なんだからさぁ。もっと仕事以外の事も楽しまなくっちゃ！』
「仕事以外の事って？」
『そりゃもちろん恋でしょ～♪』
沙織はいわゆる腰掛けＯＬで就職したようなものだから、基本的に秋葉とは仕事に対するスタンスが違う。沙織にとっては大企業に就職して、２・３年勤めた後、いい男を捕まえて結婚出来れば万々歳なのだ。
「恋かぁ…」
今の秋葉には縁遠い言葉のような気がした。
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