第三章

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そして歩いてフレイムベアーを探す。 「ふむ。そういえばここのフレイムベアー2体がかなり凶暴になっていると報告が入っていたな…。」 「それでぇ?」 「力も増し、人を襲い周りの森を焼き荒野が広がる恐れがあるそうだ。」 「じゃあ依頼はそいつらだね? ボクも気合い入れなくちゃ!」 「オレはぁミカエルと見学してるねぇ?」 「なんでですかぁ!?」 「ミカエル様もそうだけどカオルちゃんが参加すると多分すぐ終わっちゃうもんね?」 「うむ、薫はもうそんなに強くなったのか?」 「まだ勉強中だけどレオナより強いみたい。」 「魔法は?」 「えっとぉ、まだ光、闇、風までしか読んでないからそれしかできないけど、確か上級がぁ、10、中級が15個くらいは覚えたよ? 初級は大体見てないから2、3個かな? まだ2つしか試してないけどぉ。」 「そうか、頑張れよ?」 「はぁ~…来たね?」 「来たな。」 『えっ!?』 レオナは何も言わず戦闘態勢を取った。正面から例の2体が来たのだ。 ファナとシャギも慌てて戦闘態勢を取る。 「じゃあ、オレはみんなが危なくなるまで手は出さないからねぇ?」 ミカエルと薫は後ろに下がった。 フレイムベアーがこちらに気づき向かってきた。 「光より貫け!アークアロー!」 レオナはフレイムベアーの足元に光の初級を放った。 フレイムベアーの足元は小さく爆発したがフレイムベアーは気にせずに突っ込んできた。 「水よ我が敵を捉え、聖なる棺桶となりたまえ。 ウォーター ア コフィン。」 フレイムベアーの一体が水の玉に閉じ込められもがき苦しんでいる。 「ファナやるね!水の中級なんて!」 「そんな事はないですよレオナさん!」 「僕だって!雷よ我が体に電光の力を纏わせたまえ!」 いきなりシャギに雷が落ちた。 シャギの体からバチバチと電光がきらめく。 そしてシャギが動いた。 シャギがもう一体のフレイムベアーのところへ走るシャギは武器トンファーを装備している。 人間とは思えない俊敏さでフレイムベアーの攻撃を避けながら攻撃を繰り出している。
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