始まり

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そんな僕には彼女なんていたこともなく、彼女イナイ歴=年齢。 もちろん童貞。 でも別に僕はそのことを嫌だなんて思っていない。 三次元、つまり現実に存在する女には興味があまりないからだ。 三次元の女は汚いものを見るような目で僕を見る。 近づいただけで顔を歪ませ、聞こえるか聞こえないかという声で僕の噂をし、指を差して笑う。 そんな女たちに恋愛感情を抱くはずがない。 だから僕は二次元、つまりゲームやアニメを愛している。 二次元の女の子はこんな僕でも格好いいと言ってくれて、更に好きになってくれる。 なんて素晴らしいんだ。 こんな僕でも主役になれるのだから。 ゲームでたくさんの女の子に告白されると、本当に自分はイケメンでモテモテなのではないかと錯覚しそうになる。 まぁ鏡で自分の姿を見た瞬間にそんな気持ちは消えてしまうが。
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