出会い

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よく晴れた日。 昨日降った雪がちらほらと見える朝。 窓の外のいつもと変わらない景色を見ながら、ボーッと過ごす。 ―あと5分寝よう…。 さっきまで自分がいたベットに戻り、再び襲って来た睡魔を喜んで迎える。 ―あと5分だけ……。 あと0.28秒あれば寝れる!!という時に、私の睡眠の邪魔が入った。 「姉ちゃん!! 早く起きねえと遅刻するぞ!!」 いつも通り無断で私の部屋に入って来た弟の蒼太。 朝のこいつの顔は悪魔よりも見たくない。 朝が弱い私を起こしに来るのは、蒼太の仕事。 「わかってるよ。」 仕方なく起きる。 これもいつも通りだ。 あと0.28秒遅く来てくれればいいのに…。 「てか姉ちゃん、今日受験の日って事忘れてない?」
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