終わらない悪夢

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学校に着き、教室に入るなりクラスの女子がこぞって寄ってくる。 「ねえ飛鳥、聞いた!? 隣のクラスの廉のこと…………」 やはり話題は彼の話で持ち切りだった。 だが無理もないだろう。 事故死ともなればまた少し――それでも目を背けたい事には変わりないが……――違ったかもしれないが、廉は『殺された』のだ。 しかも家族にも被害が出ている。 更に悪いのが、その犯人は捕まっていない。 しかし、私はこの巻物を持っている限り、単純な殺人事件とは思えなかった。 事件がこれで終わるとは思えない………。 巻物を初めて拾ったときのあの名前の量は…………。 ホームルームが始まるなり、担任からの連絡もやはり廉に関しての話だった。 それからすぐに授業の1時間目を潰した全校集会が開かれた。
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