プロローグ

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  つまり。 今、この目の前にいる……。    「この猫、しゃべったよね」   二人の声が、重なった。 目の前のそれ、つまり猫は、俺たちを見上げながら、ふにふにと白いしっぽを動かしている。何事も無かったように。 でも、間違いではないようだった。 確かに、“聞こえた”。     ──『オマエ モウスグ キエル』と。  
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