第4話

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* * * * * * 聞いてはいけない。 早く、逃れなくては。 彼から、離れなくては。 聞いてしまう。 彼の言葉を…。 それは、聞いてはいけない、禁忌の言葉。 早く、逃れなくては…。 「好きだ 沙羅 」 それは、私にとって、禁忌の言葉。 嗚呼、聞いてしまった…。 私は、あの言葉を。 「逢わなきゃ、良かった」 こんな事になるって、 分かっていたはず。 いつかは、別れが来るって…。 分かっていたはずなのに。 どうして…。 貴男とまだ…。 一緒に居たいって……。 何で、想うの…? 分からないよ…、私は………………………。 「ごめんね、翔」 「さようなら」 この想いが届くはずなんて…。 無いんだよ。 詩よ、私の想いを消して。
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