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I come to like only one, you 第3話
淡く、儚く、一瞬の想い。
通じて、間もない時間(トキ)に…。
君の灯火は消えた。
一緒に居ようねって…そんな約束…。
守れるはずがないと、分かっていても…。
それでも…、君が微笑んでくれているから…。
微笑んで、居てくれたから…。
俺は…少しでも、前を向けたんだ。
君が必要なのに…。
君が消えてしまった…。
俺の心の支えは…君しか…要らない。
君を想っているよ…。
この声を…。
どうか、この想いを…。
「 沙羅 」
風よ、俺の想いを、俺の声を…。
* * * * * *
~♪~♪
また、この声。
「 華神 さん?」
何処かで、泣いている様な、気がした。
誰も来ない、学校の裏。
「ようこそ、小坂君」
優しい微笑みで、俺を迎えてくれる彼女。
そんな彼女に俺は恋をしていて。
君が、本当に、好きなんだなっと、心からそう想えた。
「また、こんな所でサボりに来たの?」
彼女の微笑みは、本当に…。
大好きで、でも…。
「サボりじゃねーよ」
哀しさを感じるのは、何でだろうか…。
「じゃあ、何?」微笑みを崩さない彼女。
天使のようで、消えてしまいそうで。
「 華神 さんに会いに来たんだよ」
俺はありのままの気持ちを言った。
彼女の微笑みをずっと、見ていたい…、そう想う。
「…、何を言ってるの。冗談言ってないで、授業に戻りなさい」
少し驚く君の顔。
白銀の長い髪が、風に揺れる。
「そう言う 華神 さんは?」
君のクルクル変わる顔をずっと見たくて。
違う…。
俺は、君と一緒にいる時間がもっと長く…。
「私?私は良いのよ」
そう微笑む君。
何で、そんなに哀しそうなのか、今の俺には、知る術が無くて…。
俺は、君を護りたい。
どんなに、そう想ったか。
「何で、 華神 さんは良いんだよ」
俺が問うと、彼女は、微笑む。
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