始まり告げる絶望の香り

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「はぁはぁ…はぁはぁ…」 肩で息をしながら人気のない廊下を疾走する少年 その右手には血に染まった木刀が強く握られていた 「なんで…だよ…なんで…!なんだってこんな事にっ…!」 非常に弱々しい声でつぶやくこの少年の名前は田原 正樹 この東京の新地区である明池区にある私立明良高校の一年生である なぜ彼が息を切らすほど走っているかというと… 今から三時間ほど前…
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