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~♪ …~~♪ ~♪~~♪ 少女は祖父の唄に誘われ、駆け寄った。 『おじいちゃん、何の唄なの?』 『これはね、ずぅっと昔に出会った一人の女の子の唄だよ』 おじいちゃん、いぃ唄だね! あぁ、そうじゃな …そら、想羅~。 まったく、どこいったのかしら? 母か少女を呼んでいた。 『おかぁさんが呼んどるよ想羅、行っておあげなさい。』 『はぁ~い』 少女は祖父ともっと遊びたかった素振りを見せながら母の元へ走り去った。 紫乃・・・ 空を見上げぽつりと呟くように老人は言った。 そろそろ私も紫乃のいる所にいってもいぃだろうか? ~♪ …~~♪ ~♪~~♪ 老人は目を閉じ、空に向かって唄っている。 まるで、誰かにきかせるように。 ~~♪ ~♪ …♪……… 唄はだんだんうすれていく ~♪ …紫乃? 紫乃の歌声はずっと空に響いていたのかもしれない。 私も空に近づいたのかもな・・・ 紫乃の歌声に導かれながら そのまま眠るよぉに静かに息をひきとりました 少し遠くからは少女が おじいちゃん、 おじいちゃん また唄聴かせてと駆け寄ってくる。 おじぃちゃん? 揺さぶっても声かけても反応はない。 少女は泣き叫ぶ。 『おかぁさんっおじいちゃんがぁー!』
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