悪夢

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もう、これ以上聞きたくなかった 滝沢先輩は“誤解を解きたい”と言ったけど あの5年の間に二人の想いを知らずにいた自分が 惨めになるばかりだ 滝沢先輩はなんでそんな事をわざわざ私に話しをするんだろう 何だか疲れた 本当は今すぐ眠りたい 薬…飲めばいつもよりは眠れるかな そろそろ薬なくなるかな また病院行かなきゃな 「……瀬…、…七瀬?」 「…なに…?」 「顔色悪いな、少し横になるか?」 大丈夫、って言う前に先輩に抱き抱えられてベッドの上に運ばれた    
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