返事

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返事

雅也の話しによると午前12時に部屋で「もし誰かいるなら机を2回たたいて下さい」と言うと返事があるそうだ。そこで雅也と2人で午前12時に俊也の部屋で「もし誰かいるなら机を2回たたいて下さい」と言った。 すると「トントン…」 聞こえた。しかしその音は止むことなく響く。 「トントン…トントン…トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントンキャー…」 確かに悲鳴が聞こえた。 そしてだんだんと霊が見え始めた。一人…二人…三人四人五人…ざっと二十人はいるだろう。そして後ろから足音がした。 雅也と俊也は顔を見合わせて同時に後ろを見た。 誰もいなかった。ホッとした瞬間、「バサッ」。上から無惨にも切り刻まれた女の死体が落ちてきたのだ。驚いた俊也は雅也を置いて一人で逃げた。しばらくして雅也がいないことに気がついた俊也は雅也の携帯に電話をした。しかしつながらない。仕方なく雅也の家に電話をしたら雅也の祖母がでた。 「雅也君いますか[?]」 「雅也かい[?]雅也なら…………昨日死にました」 「えっ[?]死んだ[?]昨日[?]」 「そうだよ…」 「えっ[?]さっきまで一緒に…」 「雅也は昨日事故で死んだんだよ…」
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