プロローグ

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 僕が警察官になろうと思ったのは確か幼稚園に通っていた頃だと思う。ドラマに出てくる刑事が格好よかった。素直に刑事になりたいと思った。あの頃の思いが無ければ今頃、刑事を志してはいなかっただろう。大学四年の春、僕は警視庁の試験を受けた。当時で倍率が五倍。難関だったが一回目の試験で採用試験に受かった。合格通知が来たときは天にも上る気持ちだった。そして僕は警察官としての第一歩を歩き始めた。
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