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僕と彼女の通う高校は、この長い坂の終わりにある。
登り切ると、眼下に日本海を臨む。
うっとうしい観光客もここまではめったにこない
僕はこの景色が密かに好きだった。
つーか、それ以外は全部キライだった。
イナカで札幌まで出ないとなんにも楽しいことの無いこの街。
ちせ「シュウちゃん!」
ちせ僕の彼女だ。ちせはかわいい、だか゛、のろい。チビだし、気が弱い。おまけにドジっこで、成績も中の下。
口癖は「ごめんなさい」。
座右の銘は「強くなりたい」
ちせが「つきあってください」と告白してきたのは5日前。
ちせ「私、シュウちゃんの…彼女だから。」
シュウ「バカ。」
…しまった。違うんだ。ちせ「ごっ、ごめんなさい」
違うんだ。また、やっちまった…ホントに言いたかったコトバは、こんなコトバじゃなくって……(続く(σ・∀・)σ)
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