~序章~

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「よいっしょ、と。」 少年は席に座った。席は前から5番目、右から2列目の席、出席番号は12番。 まわりは男子ばかりだった。 (けっ、つまんねーの…) と少年は思いながら重いバッグを置く。それから少年はクラスを出て学校を探索した。 (資料通りに特別教室は配置されてるな。) 少年は時計を見た。時間はすでにHR【ホームルーム】の時間。 (…やっべ!) 少年は急いで教室に戻った。そして… ガララッ! 「遅いぞ、志神【シガミ】!」 「す、すいません…」 クラスに笑いがどっと起こる。 小学生の頃にもこの珍しい苗字と名前で注目されていた。 志神輝羅【シガミキラ】… それが彼の名前だった。
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