グッド バイ

1/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

グッド バイ

明日を亡くした少年が 道端で寝転んで ママの迎えを待っている 「ねぇママお願い早く来て怖いんだ」 「大人達の視線が怖いんだ」 「電信柱に飾られた花束より暖かい腕の中がいい」 「グッド バイ パパ ママ どうして そんなに泣いてるの? お願いそんなに泣かないで 」 「グッド バイ パパ ママこれ以上泣かないで 悲しませるために 僕は生まれて来たんじゃない」 少年は空へいった 小さな翼広げ 冷たいアスファルトとの 街をでた 「ねぇ パパお願い てっぺんに届くまで 大きな腕を広げて見守って」 「雲の上に上手く登れたら今度は僕が毎日 パパとママを見守ってるからそれだけは忘れないで」 「グッド バイ パパ ママ どうして そんなに泣いてるの? お願いそんなに泣かないで 」 「グッド バイ パパ ママこれ以上泣かないで 悲しませるために 僕は僕でいたんじゃない」 「グッド バイ パパ ママ生まれて来てよかったよ また生まれて来る時も パパとママの側がいい」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!