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グッド バイ
明日を亡くした少年が 道端で寝転んで
ママの迎えを待っている
「ねぇママお願い早く来て怖いんだ」
「大人達の視線が怖いんだ」
「電信柱に飾られた花束より暖かい腕の中がいい」
「グッド バイ パパ ママ どうして そんなに泣いてるの?
お願いそんなに泣かないで 」
「グッド バイ パパ ママこれ以上泣かないで
悲しませるために
僕は生まれて来たんじゃない」
少年は空へいった
小さな翼広げ
冷たいアスファルトとの
街をでた
「ねぇ パパお願い
てっぺんに届くまで
大きな腕を広げて見守って」
「雲の上に上手く登れたら今度は僕が毎日
パパとママを見守ってるからそれだけは忘れないで」
「グッド バイ パパ ママ どうして そんなに泣いてるの?
お願いそんなに泣かないで 」
「グッド バイ パパ ママこれ以上泣かないで
悲しませるために
僕は僕でいたんじゃない」
「グッド バイ パパ ママ生まれて来てよかったよ
また生まれて来る時も
パパとママの側がいい」
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