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『ふわぁ~あふ…』
早朝からの大きな欠伸。しかも手をあてていない。
『はぁっくしょいっ!!』
どこかのおっさんのようなくしゃみ。ちなみにこのくしゃみをしたのは女子高生。
「おっさんかよ水雲(もずく)笑」
ウェーブかかった真っ黒なミディアムショートヘアーで前髪は目にかかるぐらい。
大きな瞳で左目の下に泣き黒子。
鎖骨までボタンを開けた純白のカッターシャツにプチネックレス。
長い脚でスカート丈は膝上25センチ。
見た目はあまりぱっとしなさそうだがどこか惹きつけられる雰囲気。
『ん~おっさんでいいしなぁ~』
自分をおっさんと認めたこの女は清水雲(しみずくも)。
ちなみにあだ名は水雲(もずく)。
由来は名前からだが髪の毛から来たとゆう噂もある。
「全く…そんなんじゃいつまで経っても男出来ねぇぞ」
『弟のくせにうるさいっての藻屑(もくず)あんたも女いないじゃない』
水雲にツッコむのは双子の弟清水屑希(しみずくずき)。あだ名は藻屑(もくず)。
水雲と同じ髪型で顔もほぼ一緒。唯一違うとすれば泣き黒子が右にあること。
それと身長(水雲168cm藻屑180cm)。
「俺は女寄ってきすぎて選べないの」
その時
「キャー屑希おはよー」
7~8人の女子たちが藻屑に手を振りながら寄って来る。
「あぁみんなおはよ」
藻屑は寄ってきた女子たちに次々と唇を重ねていく。
『私の弟なのに軽…。藻屑先行くね~って聞いてないか…』
水雲は溜め息をつき女子に囲まれてる藻屑を置いて教室に向かった。
ちなみに藻屑のあだ名の由来は姉が水雲だから。
「…」
藻屑は私の背中を黙って見つめていた。
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