第六章 接触1

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その頃イダイの耳にはまだ爆発の轟音が鳴り響いていた。 いきなり出鼻を挫かれたイダイは途方に暮れていた。 「どうすりゃいいんだょ… そうか、こういうときは…」 イダイはおもむろに社会科の資料集を取り出してなにか念じている イダイは不思議な力があった イダイは資料集にでている偉人たちを自分の体に取り込み、その力をそっくりそのまま使うことができるのだ いつからそんなことができたのか、どうしてそんなことができるかなんてことはさほど気にならなかった というか気にしたくなかった それはイダイが最近昼休みにダベる友達がいなく暇で暇で、しょうがなく資料集を片手に毎日の昼休みの時間を潰しているその過程で習得した特技だからだ 神から受けた力と知るはずのないイダイはいままでその力を隠していた 「むむむむ…」
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