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たなばた!
七夕。
いつもならバカらしいと参加しないのだけど。
健一の奴が五月蝿いから参加してやってた。
「総司朗。願い事はなに?」
「……隣に居るうざいのが県外の大学に進学して、そのまま帰って来ませんように」
「……じゃあ僕は、隣に居る生意気な少年が、口が聞けなくなるほど強いショックに見舞われ、箪笥の角に小指ぶつけたあと直ぐに頭もぶつけ、居たがってる姿を僕がみれますように。にしておこうかな」
おれはニコニコと幸せそうに笑いながら、願い事を短冊にぎっしりと書く健一を見なかった事にした。
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